女性医師からのメッセージ | 和歌山県立医科大学 整形外科学講座

  • 和歌山県立医科大学附属病院
  • 和歌山県立医科大学

女性医師からのメッセージ

  • HOME
  • 女性医師からのメッセージ

検査の様子

治療の様子

手術の様子

Message 1

皆さまこんにちは、私は現在11年目の女性医師です。生まれと育ちは大阪ですが、和歌山医大に入学し、そのまま研修、入局まで和歌山でお世話になっています。当科にはまだ女性医師が少なく、私が歴代7人目で、これまでの先輩方はリハビリ科へ転向されて部長をお勤めになられたり、ご結婚をなさって医局の人事からは離れ、民間病院でご活躍されておられたりで、現在医局人事に乗っている女性医師の中では最年長となってしまいました。これまで診療技術や手術手技はもちろんのこと、学会発表や論文執筆等に関してもたくさんご指導いただき、国内で2ヶ月間手術見学に行かせていただいたり、博士号取得後米国に2年余り研究留学をさせていただいたり、成長の場を与えてくれる医局に大変感謝しております。
このページをご覧の方は多かれ少なかれ、「男女共同参画」というものに興味をお持ちだと思います。私は正直、男女共同参画というものは、出産や育児といった人生の転機の多い女性のためのもので、自分のような独身には関係がないと以前は思っておりました。しかしもっと多くの女医さんに入局してもらいたいですし、もちろん女性だけでなく男性も(それ以外でも)、皆のワークライフバランスが取れ、それぞれが輝ける医局であるよう、しっかりと考えていかないといけないなと思うようになりました。ちなみに、当然ですがワークライフバランスの「ライフ」とは、別に家事や育児、家族との時間のことだけを指すわけではなく、大切な趣味や、興味のある勉強をする時間などでも良いと思います。和歌山医大整形外科は、チームワークもよく、より良い体制にしていこう、と考えてくださる先生ばかりだと思います。
整形外科というと手術のイメージが強いかもしれませんが、日常の外来診療をはじめ、サブスペシャリティも多岐に渡り、外傷や変性疾患だけでなく、小児整形、骨軟部腫瘍、骨粗鬆症や関節リウマチなど、整形内科的な面も多くあります。女性の患者様も多く、「女の先生で良かった」と言ってもらえることも多々ありますし、女性整形外科医の需要は非常に大きいです。様々な職業が今後A Iに取って変わられるかもしれない時代ですが、運動器の動きを診ながら機能を再建する整形外科は、まだまだ職人が必要です。当科では男女問わず、共に患者様のADL、QOLの向上に協力し合える仲間を募集しています。

Message 2

私は平成26年に産業医科大学を卒業し、地元にある和歌山県立医科大学で初期研修を行いました。出身大学の影響もあり当初は産業医になろうかと考えていましたが、偶然ローテートした整形外科での研修が楽しく、和医大整形外科への入局を決めました。
入局後は市中病院で後期研修を行っているところですが、卒後5年目で結婚、翌年に出産し、現在は育児休暇をいただいています。ゆっくりと子どもと向き合う時間をくださったことに感謝しつつ、復帰後には勤務時間や当直など周囲に頼らざるをえないことが増えてしまい、申し訳ないなという思いもあります。ですが、子育てはいつか落ち着くはず。それまでは助けていただいたことに精一杯感謝しながら、次は私が助ける側に回ろうという気持ちで仕事と家庭を両立していけたらと考えています。
整形外科といえば「力仕事」「骨大工」といったイメージからか、患者さんだけでなく病院のスタッフからも女性整形外科医はしばしば珍しがられますが、私自身は女性であることで困った経験は特にないように思います(もちろん周囲の気遣いもあるのでしょうが)。たしかに脱臼や骨折の整復、手術機器、足持ちなど実際に力がある方が有利な場面もありますが、コツを掴めば女性でもほとんど問題なく対応できます。力が足りない場面では遠慮なく周りの先生方にお願いしています(笑)。また、コメディカルには女性が多いですし、ちょっとした頼み事や自分の健康相談、雑談などよく声を掛けてくれます。患者さんの中には心配そうにされる方もいますが、診察や治療などで関わりを深めていくにつれ、女性の先生でよかったと言っていただけることもあり、嬉しく感じています。
女性だからという理由で整形外科を迷っている方、いませんか?学術的興味がある真面目女子、スポーツ大好きなアスリート女子、単に楽しかったからというノリ重視女子など、当科には様々な女性医師が所属しています。共通しているのは、自分がやりたいと思ったことを選択したということです。女性医師が増えている近年、バリバリ仕事をこなしたい方、研究や留学に興味のある方、家庭との両立を考えている方など、様々なライフプランがあっていいと思います。進路に悩むこともあるかと思いますが、条件や妥協などではなく、自分のやりたいこと、好きなことを仕事にした方がきらきらと働くことができるのではないでしょうか。
和医大整形外科は仲間になってくださる皆さまをお待ちしています。

Message 3

私は関西出身で、九州の大学を卒業しましたが、学生の頃から硬膜、脊髄の魅力にとりつかれて脊椎内視鏡手術のメッカである和歌山県立医科大学の整形外科に入局しました。学生時代は東洋医学研究部に所属し、運動もろくにしてこなかったため体力面に関してはかなり不安も大きかったのですが、腕力はなくとも工夫しコツさえ掴めばあまり問題になることは少なくなってきました(少しは筋トレを始めましたが)。上司の先生方は指導熱心且つ教えるのがとても上手で、日々どんどん整形外科の魅力に取りつかれていっています。整形外科は分野も多岐にわたり、勉強することが多く毎日学ぶことだらけですが、その分患者さまの役に立てた時は本当に嬉しい気持ちになります。現在では特に、外来診療で運動器エコーを用いたインターベンションにも積極的に取り組んでおり、痛みが取れた患者さまの喜んだ笑顔を見ると、整形外科を選択してよかったなと改めて感じます。
確かに男性が多い職場ではありますが、男性だから女性だからと扱いが変わることはなく、学会でも臨床の仕事においても平等にチャンスは巡ってきており、指導も分け隔てなくして頂いていると感じます。先輩女医さんが輝いて仕事をしている姿を見ると自分ももっと頑張ろうという気持ちになりますので、そういう女医さんに私もなるべく、日々努力していこうと思います。

Message 4

私は現在卒後5年目の女性医師です。まだまだ若手ではありますが、少しでも整形外科に興味がある方の力になれたらと思い、私のこれまでの経緯と思いを伝えさせて頂きます。
私は4歳からスポーツを長年しており、将来スポーツに関係する仕事に携わりたいと思いながらも、進路に不安をもっていた高校3年生の秋に、前十字靱帯を損傷しました。その時に出会った整形外科医に刺激をうけ、自分と同じように怪我をしたために、いろんなことを諦めかけている人の手助けがしたいと強く思うようになり、自分が頂いた光を少しでも分けたいと思い、医師を目指しました。
医師になってからは機能再建や機能を獲得することに興味があることに気づき、整形外科以外にリハビリテーション科にも興味をもつようになりましたが、直接的に自分の手で患者さんの治療に携わりたい思いがあり整形外科を選択しました。
 実際、科を選択する時に、整形外科には男社会のイメージがあり、力だけでなく考え方にもついていけるのか、また家庭をもつことは諦めないといけないのかと悩む期間もありました。私は医局の関連病院でしか働いた経験がありませんが、男女の違いはないといえば嘘になりますが、体力や精神面が不安定な時は暖かく見守って下さり時には手助け頂き、女性に対しての理解が乏しい現場ではありません。私は結婚や出産はしておりませんが、素晴らしい家庭を築かれている同門の女性医師もおり、決して難しいものではないと思っています。
女性医師でよかったという言葉を頂くことが多く、今後もより一層女性医師であることを生かせるよう、また目標に向かって精進していきたいと思っています。今後の整形外科の女医さんが増えること、またより男女ともに働きやすい環境になることを願っています。